鉄道車両における廃車とは、鉄道車両の車籍を抹消して廃棄すること、またはそうされた車両のことをいう。
鉄道車両が廃車となる原因として、経年廃車、用途廃車、自己廃車の3つがあげられる。
鉄道車両は、整備や手入れにお金や時間をかければ、30年またはそれ以上の期間使用することも可能になる。
大抵の車両は早くて10年前後、遅くとも30~40年、新幹線車両は15~20年で役目を終えている。
技術の向上により時代に合わなくなった鉄道車両は、いわゆる技術的な要因で廃車される傾向にある。
老朽化により各種機器の動作不良が事故を招くこともあるため、ある程度の期間使用した時点で廃車となる。
新幹線車両は在来線よりも高い安全水準が要求されることや、老朽化の進行が早いため寿命が短い。
事故により車体が損傷し、そのまま廃車となることもある。
損傷が激しい事故廃車の場合、基本的に現地で解体されることとなる。
解体される場合は、該当車両は解体場まで回送され解体を待つことになるが、これを廃車回送という。
廃車になった後に他の鉄道事業者へ譲渡される車両もある。
試験のためだけに開発された車両もあり、その車両は試験終了に伴いそのまま廃車となる。