解体屋とは、何らかの理由により廃車となった自動車を解体する業者のことである。
自動車から再利用可能な部品を取り外して分類し、それぞれの部品に見合った業者や市場へ販売する。
マフラーやホイール、エンジンなどには確立されたアフターマーケットが存在し、そこに放出、転売する。
外装部品、足回りやエアコン、補機類等あらゆる中古パーツを倉庫に整理保管し、要求に応じて出荷販売する。
取引は国内だけに限らず、部品単体・カットボディー・車両が国境を越えた貿易の対象となることもある。
回収の手間に見合わない小物部品は、そのままフレームに取り付けたまま破砕業者に引き渡されることも多い。
使える部品を外したモノコックだけを自動車ガラなどと言い、解体屋の敷地内に積み上げられる。
現在は自動車リサイクル法の施行に伴い、今までの青空解体は禁止されている。
複数の解体屋が集まって、在庫を簡単に検索出来るシステムを導入して、中古部品を全国に販売する事も多い。
日本国内で入手が難しくなった国産車の部品入手手段として、日本国外の解体業者が利用される場合がある。
様々な設備が必要となるため、設備を導入するコストを考えて廃業する解体屋も出てきている。